兵庫医科⼤学ささやまキャンパスは、治し⽀える理想の地域医療の実現と⼈材育成を推進しています。特に、地域医療ではキャンパス内はもちろん、地域のヘルスケアスタッフと共に、分業ではなく、尊敬し信頼し合い協働できるチーム医療を⽬指しています。⼈材育成においては、キャリアに応じてしっかりとスキルを培い、成⻑を遂げられるように⽀援しています。また、未来に向け医学⽣・看護学⽣・薬学⽣・リハビリテーション学⽣・介護⼠学⽣等、幅広く地域基盤型医療⼈を育成しています。篠⼭キャンパスが⼀体となり、地域の⽅々に質の⾼いヘルスケアが提供できるように、個々の価値観、考え⽅や希望を⼤切にし、住⺠に愛されるキャンパスを⽬指しています。
WLBに取り組んだ動機
当院が存在する地域は、⾼齢化率32%以上と超少⼦⾼齢社会です。医療・介護・⽣活⽀援の⼀体化を実現するために、もっとも重要となる医療介護⼈材の確保に難渋しています。⼈材を確保し、地域住⺠の安⼼と篠⼭キャンパスが存続するためにWLBワークショップに参加し活動を始めました。
当初から現在までの成果(一部抜粋)
- 約10%の職員が活用
- 当院では、下記の項⽬を希望するすべての職員が活⽤しWLBの充実を図っています。
育児・介護に関する取組
- ⼦が⼩学校3年⽣の年度末までは勤務時間短縮&夜勤免除
- 病児託児施設の利⽤補助
- 育児・介護休業中も学内イントラネットの活⽤ができる環境を整備
- 男性の出産休暇取得と育児参加・ママさんパパさん交流会参加の推進
WLBにつながる様々な取組
- ワークライフバランスに対する従業員の意識の醸成
- 年次有給休暇とは別に、介護・看護、資格取得、キャリアアップ、裁判員制度による呼び出しなど、職員が幅広く休暇員が家庭や地域社会の⼀員としての役割を積極的に果たせるようサポート
今年度の取り組み
家庭と仕事が安⼼して両⽴できる環境を継続して推進しています。
- 定年の引上げ 60歳→63歳(65歳までの継続雇⽤制度の導⼊済み)
- キャリアアップ必須研修の時間保障(新⼈のみ→全職員)
- 公休数平準化による⽣産性の向上
これから取り組まれる⽅へのアドバイス
超⾼齢社会においては、今まで以上に⼈材確保は重要となります。働きやすい仕組を作り、年齢や性別にとらわれず能⼒が発揮できる環境を⽬指すことが必要です。職員が、安⼼して⻑く働くことができれば、優秀な⼈材を流出せずに⼈財を確保できます。そのためにも、ワークライフバランスは必須となります。ぜひ積極的に取り組んでいただきたいと思います。