リハビリテーションセンター

回復期リハビリテーション

当院は、平成27年8月1日より、回復期リハビリテーション病棟を開設致しました。

病床数 44床
施設基準 回復期リハビリテーション病棟入院料(Ⅰ)
体制強化加算2
認定資格 日本医療機能評価機構 副機能:リハビリテーション病院
日本リハビリテーション医学会認定 リハビリテーション科専門医:2名
回復期リハビリテーション病棟協会認定 回復期セラピストマネージャー:2名

回復期リハビリテーション病棟とは?

脳血管疾患や大腿骨骨折、頸髄損傷などの他、外科の手術後や肺炎などの治療による安静によって体力が低下した方に対し、機能の回復や日常生活で必要な動作の改善を図り、在宅復帰、社会復帰、寝たきり防止の支援を目的に、集中的にリハビリテーションを行うための病棟です。一般の病棟よりもセラピストによるリハビリテーション訓練時間が1日最大3時間と多く、訓練室で行われる訓練を病棟での生活活動につなげるケアが行えるように365日体制でリハビリテーションを提供しています。この病棟では、制度上「入院できる疾患と期間」が決められています。そのため、対象となる疾患でリハビリテーションが出来る状態にあり、在宅復帰を目標にしている方が対象になります。転院・施設入所を希望される場合はご相談させて頂きます。

回復期リハビリテーション対象疾患と入院期間

対象疾患 入院期間
脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症後若しくは手術後の状態又は義肢装着訓練を要する状態 150日以内
高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頚髄損傷及び頭部外傷を含む多部位外傷 180日以内
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節若しくは膝関節の骨折又は2肢以上の多発骨折の発症後又は手術後 90日以内
外科手術又は肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後又は発症後の状態 90日以内
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経、筋又は靭帯損傷後の状態 60日以内
股関節又は膝関節の置換術後 90日以内

回復期リハビリテーションの治療について

当院ではチーム医療を重視し、医師・看護師・リハビリテーションセラピスト(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)・ソーシャルワーカー等がそれぞれの専門性を活かしながらチームとなって、ご本人、ご家族を中心に、現実的で統一されたリハビリテーションゴールに向かって、細やかな連携を図り、「より早く・より高い動作能力の獲得」を目標にリハビリテーションを行っています。

当院の回復期リハビリテーションの特徴は、広いリハビリテーションセンターで療法を実施し、理学療法では重度の障害の方にも、装具や免荷式の歩行器などを利用して積極的な立位、歩行練習を行う他、適応があれば、歩行練習アシストロボットを使用した練習も行っています。作業療法では、日常生活活動の改善だけでなく、電気刺激を併用した手の動作の介入も積極的に実施しています。また、医師や言語聴覚士とともに退院後の自動車運転再開に向けた検査、支援を実施しています。言語聴覚療法では、高齢な方に多い嚥下障害に対して積極的な検査、介入を実施しています。また、治療方針や目標の共有、情報交換を行うためにカンファレンスや家族面談を定期的に行っています。退院が近づけば、必要に応じて自宅を訪問させて頂き、住宅改修(手すりの設置や段差解消など)のアドバイスや自宅での動作確認、動作指導を行い、退院の準備として試験外出や外泊を行って頂きます。ご家族にもリハビリテーションの見学や介護指導を通じて、ご退院の準備に参加して頂きます。 また、退院後は必要に応じて当院の外来診療、訪問診療、外来リハビリテーション、訪問リハビリテーション、併設の介護老人保健施設の通所リハビリテーションの利用ができ、退院後の生活を支援する体制も充実しています。

リハビリテーション開始から退院までの流れ

1 リハビリテーション

2~3時間/毎日実施


理学療法1


理学療法2


作業療法1


作業療法2


言語聴覚療法1


言語聴覚療法2

2 担当者カンファレンスの実施

3 ご家族へインフォームド・コンセントの実施

1ヵ月ごとにリハビリテーションの進行状況の確認、方向性・目標の確認を行います。

4 目標の達成にあわせて、退院に向けての準備を行います。

5 退院前家屋訪問の実施

必要に応じて、家屋訪問を実施し、退院時の身体状況に合わせて手すりの設置や段差解消などのアドバイスを行います。
(自宅退院が難しいと判断された場合、他施設の紹介など援助・相談を行います。)

6 自宅退院

回復期リハビリテーション病棟診療実績

  1. トップページ
  2. 病院紹介
  3. リハビリテーションセンター
  4. 回復期リハビリテーション