脳血管疾患患者における「できるADL」と「しているADL」に関する機能的自立度評価法(FIM)の難易度比較 -項目反応理論を用いて-
脳血管疾患患者における「できるADL」と「しているADL」に関する機能的自立度評価法(FIM)の難易度比較 -項目反応理論を用いて-
研究課題名 | 脳血管疾患患者における「できるADL」と「しているADL」に関する機能的自立度評価法(FIM)の難易度比較 -項目反応理論を用いて- |
倫理審査受付番号 | 第4073号 |
研究期間 | 研究実施許可日 2022年5月24日〜2025年3月31日 |
研究の対象 | 以下に該当する患者を研究対象とします。 ・疾患名:脳血管疾患 / 診療科名等:リハビリテーション科 ・受診日:西暦 2020年4月1日 〜 2022年3月31日 |
研究に用いる試料・情報の種類 | カルテ情報 |
研究目的・意義 | 回復期リハビリテーション病棟において、脳血管疾患の患者における療法士が評価している「できる日常生活活動動作(Activities of Daily Living以下、ADL)」と、看護士が評価している「しているADL」の機能的自立度評価表(Functional Independence Measure以下,FIM)を用いた項目別の難易度をRasch分析にて明らかにします。この研究によって、各ADLの項目の乖離の原因を考察することで、他職種連携を円滑に行う事ができると期待します。 |
研究の方法 | ●対象は、当院の回復期リハビリテーション病棟に2020年4月1日~2022年3月31日までの間に入院した脳血管疾患の患者さんです。その中で、入院時に転院された方、入院時のFIM運動項目の点数が最小・最大点の方、入院時と退院時の「できるADL」と「しているADL」のFIM点数のデータが欠損した方、本研究に対する情報開示(オプトアウト)に基づき研究参加を拒否された方が除外されます。 ●利用する試料・情報の種類 年齢、性別、脳血管疾患の病型、入院期間、麻痺側、Brunnstrom recovery stage(以下、BRS)、発症日(発症-入院までの期間)、入院時と退院時の「できるADL」と「しているADL」のFIM点数(運動・認知項目)、転帰先(自宅かその他)とします。 入院時と退院時の、療法士側が評価した「できるADL」と、看護士側が評価した「しているADL」のFIMの各運動項目を比較し、FIMの項目別の難易度を検討します。認知項目は、FIM認知項目の合計点の影響で、運動項目の難易度に変化がないかを検討するために使用します。年齢、性別、脳血管疾患の病型、入院期間、発症日は、特徴により結果に大きな影響を与える可能性があるため使用します。転機先は、入院時と退院時のFIMの合計点と転機先の傾向について確認するために使用します。 ●臨床情報の取り扱いについて 試料・臨床情報の提供は、提供者のお名前がわからない状態(匿名化)にして、特定の関係者以外がアクセスできない状態で行います。対応表は、当院の研究責任者が保管・管理します。 |
個人情報の取扱い | (匿名化について) 収集したデータは、誰のデータか分からないように加工した(匿名化といいます)上で、統計的処理を行います。匿名化する時期は全データ取得時に研究対象者には順次、研究用のIDを振り分け、研究用のIDを割振り、氏名と研究用IDとの対応表を作成します。元データからは、氏名等は消去します。 (安全管理措置) 本研究に係わるすべての研究者は、「ヘルシンキ宣言」および「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」を遵守して実施します。研究実施に係る試料・情報を取扱う際は、研究独自の番号を付して管理し、研究対象者の秘密保護に十分配慮します。研究の結果を公表する際は、氏名、生年月日などの直ちに研究対象者を特定できる情報を含まないようにします。 (保管方法) 収集したデータや記憶媒体は暗証番号を掛けて、各施設で定めた鍵のかかるロッカーや戸棚で保管します。データにはパスワードを付け、対応表とは別々の場所に厳重に保管します。本学では、ささややま医療センターリハビリテーション室内の鍵のかかる戸棚で保管します。 |
本研究に関する連絡先 | 診療科名等:兵庫医科大学 ささやま医療センター リハビリテーション科 担当者氏名:リハビリテーション室 作業療法士 田内 悠太 [電話] (平日9~17時)079-552-7381 (上記時間以外) 079-552-1181 |