高齢者における人参養栄湯のフレイル改善効果に関する後ろ向き研究
高齢者における人参養栄湯のフレイル改善効果に関する後ろ向き研究
本学で実施しております以下の研究についてお知らせいたします。
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせください。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出ください。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。
研究課題名 | 高齢者における人参養栄湯のフレイル改善効果に関する後ろ向き研究 |
研究期間 | 2021年11月倫理審査承認日~2022年 3月31日 |
研究対象情報の取得期間 | 下記の期間に、本学 ささやま医療センター 総合診療科および本院の総合内科を受診された、フレイルまたはプレフレイルの方 2019年 4月 1日~2021年10月31日 |
研究に用いる試料・情報の種類 | カルテ情報、検査結果 |
研究概要 | (研究目的・意義) フレイルとは、高齢者に多い、健康と要介護状態の中間の病態で、何らかのきっかけによって要介護に陥る危険が高い状態であることがわかっています。このフレイルは適切な介入により健康状態に戻れる病態ですが、薬物による治療法はまだありません。漢方薬の一つ、人参養栄湯は、「病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血」がその使用適応であり、易疲労感や食思不振を伴うフレイル患者さんにおいて既に多く使用されています。そこで本研究ではフレイルに対する人参養栄湯治療の可能性を日常臨床の中から明らかにすることを目的とします。本調査により人参養栄湯のフレイル改善効果が認められれば、フレイルに対する薬物治療の選択肢として漢方薬の意義を確立することができます。 (研究方法) フレイルまたはプレフレイル患者さんを対象として、定期的に外来で実施している検査結果をもとに、人参養栄湯のフレイル各項目に対する改善効果を調べます。 具体的な調査内容は下記になります。 ①フレイルを構成する項目(体重減少、筋力低下、易疲労感、歩行速度低下、活動量低下、物忘れ)の経時的変化 ②診察時の身長、体重、血圧、握力測定値 ③質問票による転倒不安項目の値 ④認知機能検査の値 ⑤一般血液検査の値 ⑥既往歴と併存およびそれらに対する内服薬調査 (個人情報の取り扱い) 収集したデータは、誰のデータか分からないように加工した(匿名化といいます)上で、統計的処理を行います。国が定めた「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」に則って、個人情報を厳重に保護し、研究結果の発表に際しても、個人が特定されない形で行います。 |
本研究に関する連絡先 | 兵庫医科大学病院 総合内科 新村 健(研究責任者) TEL |(平日) 8:30~17:00 0798-45-6865 (上記時間以外) 0798-45-6111 |